巡り廻る季節の中で
昨日は春のように暖かかったのに。本当に非情です。そう、冬。こんなに辛いことはない。夏の暑いころは、あんなに冬が好きだと、冬が待ち遠しいとさえ言っていたのに。もう終わってほしいです。
夏が恋しい。
きっと夏には逆のことを言ってます。
20年間で学びました。結局どちらも生き辛い。
みなさんいかがおすごしですか?
元気ですか?
いきなり気温が下がったり上がったり、この急展開。いきなりステーキのいきなりさにも匹敵してる。こんな落差に心も体もついていかない。冬のスピードについていけない。冬が私を追い越してる。完全に追い越されてる。
今まで楽しくやってきたのに。あんなに楽しかったのに。
胸に浮かぶのは冬との楽しい思い出ばかり。
外では明らかに寒そうな風が吹いているなかで、窓の結露を楽しみながらストーブの前を陣取ってテレビを見ながら丸まったこと。
一歩も家から出なかったときの、家の頼もしさ。もう二度とこの暖かくて何の不自由もない家から出なくても生きていけるんじゃないかと思いさえする。
気づいたきっかけはなんだったかな。最初は私が寒がりすぎるのが悪いのかなって、そう自己嫌悪になることもありました。だけど、我慢してもしょうがないかなって。きっと本当は最初からずっと、気づいていたんです。冬は寒すぎるってこと。寒すぎて生きるやる気がなくなるくらい。
冬との思い出とか言って全部家から出てないときのことじゃん。つまりそういうことなんですよ。
そうそう、私は小さいころあまり泣かなかったそうです。なんとなく自分でも情緒が安定していたのを覚えています。そんな私がどうしても心を揺さぶられ、涙を我慢できないことがありました。知らないおじさんに抱っこされることと寒いことです。
考えてください、三歳の幼気な感情の変化に乏しい子供が寒いのに我慢ならずにギャン泣きしている姿を。寒いから泣いているわけじゃないんです。寒いこと自体が尋常じゃないストレスなんです。悲しいとか辛いとかそういう負のエネルギーが全てこもっているんです。寒さには。それは大人になった今も変わらず、寒いなかでふとした瞬間に泣きそうになります。そんなことを短パンを履いている男の子を見て思いました。
少年、強く冬を生きろよ。
もう年齢かな。体力不足で寝てられないんですよ。だから朝の5時に目が覚めて、6時にはもう下に降りちゃうわけです。朝が一番お腹がすいてるから朝ごはんを食べる。そこまではいいんです。早起きでね。だけど寒いし、好きで起きたわけじゃないから体がだるくて、床で寝ちゃう。床で寝ると熟睡できなくて、ぼんやり起きてるから朝のニュースの音声とか聞こえてるんです。あんなに体が思うように動かない時間はないです。でも床暖の暖かさは、私の寒さのストレスに侵された心を救います。
家電万歳。
はやく冬終わんねえかな。もう冬はいいです。
おやすみなさい。