【少女邂逅】感想・考察してみた!
私が信玄餅と遊んだときに少し話題になったのが、信玄餅がこの前見たというこの
「少女邂逅」
さっそくいってみよう!
信玄餅に聞いたざっくりとしたあらすじ
主人公は蚕だけが友達のちょっと暗めの女の子、いじめっ子によって飼っていた蚕を森に逃がされてしまう。
落ち込む主人公。
そこに現れた転校生、モトーラさん。モトーラさんと主人公はだんだんと仲良くなってニコイチ的な関係になるのだけど、モトーラさんを通じて主人公とクラスメイトが仲良くなっていき、ニコイチ的な2人はお互いに嫉妬?しだす。
そこで、モトーラさんと主人公は家出をすることにして、学校を抜け出す。
電車を待つ駅で寝ちゃうモトーラさん、そのモトーラさんの太ももから白い糸が!
白い糸を引っ張ってみる主人公。でも糸は引っ張っても引っ張っても伸びてきて、ついにぶちっ!と切るところで暗転。
父親が迎えに来て目覚めるモトーラさんの横にはすでに主人公はいない。
悲しそうなモトーラさん。
その後主人公は、猛勉強の末東京の大学へと進学を決める。
一方、モトーラさんは不登校になりその後姿を現さない。
季節はとんで
高校を卒業した主人公が、上京するために電車に乗ろうとするシーン。
モトーラさんのおかげで仲良くなれたクラスメイトたちが涙ながらにお別れや声援を送っている。そんな中で、元いじめっ子が現れる。
「あいつ、死んだってよ」
あいつとはモトーラさんのことである。衝撃を受ける主人公。
走馬燈のように蘇るモトーラさんとの美しい思い出の数々。
最後は、手首を切った主人公の姿で映画は終わる。
こんなにあらすじを語りましたが私、まだ見てない!しかも信玄餅が印象に残ったシーンがメインという。でもなんとなく概要が掴めましたね。
それから「邂逅」
なるほどおお、また一つ賢くなったね。
これらの材料から考察していこうと思います。
ちなみに映画の考察なんていうのは結局、解釈は人それぞれという結論に収束するわけなのでこれは
信玄餅の話を聞いた私が思ったこと
なので、この映画を見た感想ですらないことに注意です!
まずですね、率直にいいますと友達が蚕って・・・
友達蚕ってなかなかですよ。蚕といえば、小学生のときに理科の授業で飼わされました。芋虫系はガチ苦手なのですが、それでも桑の葉を一生懸命あげていました。手に乗せて遊ぶ友達も多かったのだけど、私は絶対触れなかった。むり。ほんとに。
なんかいろいろなシーン的にモトーラさんは、主人公の飼っていた蚕的な何かであるのは伝わる。そうは言っても、鶴の恩返しじゃないんだからモトーラさんは蚕が化けたとかそういう存在ではないんだろうな、とも思う。
とりあえず蚕についてググった。
蚕は家畜化された昆虫で、幼虫は人が育てる箱から出たら生きていけないし成虫になっても筋肉が弱くて飛べないらしい。
考えすぎかもだけど、この蚕の説明はちょっと現代の女性っぽいかも。蚕である少女の間社会的な抑圧が大きくて、大人になってもうまく飛べないところが多いというか。まあ、これは考えすぎかも。かものはしかも。
ちなみに調べるときにいっぱい蚕の写真が出てきて嫌だった。
最初、私はこの物語を解釈するために蚕にこだわって考えていたのだけれどもいったん蚕から離れまして、だんだん仲良くなる2人について。まさに青春って感じ。
「糸と関係」という目で見るとモトーラさんと主人公は運命の糸で結ばれていたのかな。あと、主人公とクラスメイトを「結び」付けたのはモトーラさんだったし。
蚕は成虫になる前に繭の中で一回どろどろに溶けて成虫になるらしいんですけど、それって一回疑似的に死ぬみたいなこととして考えると、「繭にこもる」時期はあの、家出のシーンの後からの時期かなと感じています。家出するときは、二人はどこまででも行けるような気持ちがしたんじゃないかなあと思います。高校生の今じゃなくても、いつか大人になったら、どこへでも飛んでいけるんじゃないか。そこから二人は繭にこもる、みたいな。繭の中で大人になる前に一度自分を殺すんです。なんとなくそれは、人間にも通じるところがあるのかも。
卒業して、繭から出るというか、大人になった主人公と大人になる前に死んでしまったモトーラさん。私の蚕も繭の中で死んでしまいました。それを聞いて主人公は手首を切るわけだけど、これはモトーラさんとの思い出の中にいる子供の自分を殺したのか、主人公が繭にこもる時期はそこからなのか、まだこもっているのか。
手首を切るって疑似的な死って感じもします。なので、幼虫が成虫になる前段階の工程と似ている気もする。
うーーーーむ
まとめられないけど、無理くりまとめると
少女が一度自分を殺して大人になる
みたいな・・・
ぜひ、一度見てみることをおすすめします。
私もちゃんと見ようかなああ。
というわけで、見てない映画の考察でした!